BCP認定が拓く新たな資金調達と経営力強化

BCP(事業継続力強化計画)の認定は、単なる「防災計画の認定」ではありません。
認定事業者は、災害対策に必要な設備投資を支援する金融・税制・信用の三本柱による優遇措置を受けることができます。

中でも、

  • 日本政策金融公庫による低利融資(BCP資金)
  • 信用保証協会による別枠保証制度
  • 各種補助金の加点措置
    は、資金調達力と経営安定性を高める大きな武器です。

BCP認定は、コスト削減と信用力向上を同時に実現する**「経営戦略型の投資」**といえます。


防災・減災投資を加速させる「低利融資(BCP資金)」の活用

日本政策金融公庫による低利融資制度

事業継続力強化計画の認定を受けた中小企業は、
**日本政策金融公庫の特別融資制度(BCP資金)**を活用することができます。

主な内容は以下のとおりです。

  • 対象:事業継続力強化計画の認定を受けた事業者
  • 用途:防災・減災設備の導入、事業継続のための体制整備等
  • 融資限度額:設備資金のうち4億円まで
  • 金利優遇:基準利率から0.9%引き下げ
  • 審査:日本政策金融公庫による個別審査あり

この「BCP資金」は、単なる災害対応資金ではなく、
「事前対策」への投資を促進するための特別融資制度として位置づけられています。


経営力向上に直結する「補助金加点措置」と「別枠の信用保証」

主要補助金での加点措置

BCP認定事業者は、国や自治体の補助金申請において審査上の加点対象となります。
これは「計画的にリスクマネジメントを行っている企業」として高く評価されるためです。

代表的な補助金は以下のとおりです。

  • ものづくり補助金(設備投資・DX・製品開発支援)
  • 事業承継・M&A補助金(後継者・事業承継支援)
  • 中小企業省力化投資補助金(自動化・省人化設備導入)
  • 小規模事業者持続化補助金(販路開拓・経営改善支援)

また、被災事業者を支援する以下の補助金でも、BCP認定が必須または加点要件となる場合があります。

  • 被災小規模事業者等支援推進事業費補助金
  • なりわい再建支援事業 など

こうした補助金の採択率は競争が激しいため、BCP認定の有無が採択の決定打になるケースもあります。


別枠の信用保証による資金調達の円滑化

BCP認定を受けた事業者は、金融機関からの融資において、
信用保証協会の別枠保証を利用できます。

この制度により、通常の保証枠とは別に、追加保証を受けられるため、資金調達の選択肢が大きく広がります。

主な保証内容:

  • 普通保険枠:通常2億円(組合4億円)+別枠で同額(2億円・組合4億円)
  • 無担保保険枠:通常8,000万円+別枠で8,000万円
  • 特別小口保険枠:通常1,250万円+別枠で同額

この結果、複数の事業拠点を持つ企業や設備投資を計画する企業でも、
実質的な保証枠を倍増させることが可能です。


戦略的BCPで競争優位性を確立

BCP認定による支援は、単なる一時的な優遇ではありません。
税制・金融・信用保証の三方向から企業を支えることで、

  • 資金調達の柔軟性の確保
  • 防災投資の促進
  • 補助金採択率の向上
    を同時に実現します。

このように、BCP認定は「守りの経営」だけでなく、
「攻めの経営」を支える経済的インフラといえるのです。

また、これらの制度を円滑に活用するためには、

  • 計画作成時に金融機関・信用保証協会・専門家(行政書士等)との連携を図る
  • 申請書や事業計画書の整合性を確保する
  • 認定後も設備取得・運用報告・償却処理を適切に行う
    ことが必要です。

**BCP認定は、金融支援を呼び込む「企業信用の証明」**であり、
それ自体が、経営力向上の第一歩となります。


まとめ:防災投資を経営戦略へ

BCP認定は、

  • 低利融資での資金調達
  • 補助金での採択優位
  • 信用保証枠の拡大
    を同時に実現できる、極めて効果的な制度です。

これらを単発的に利用するのではなく、**「防災を経営戦略に組み込む」**発想が重要です。
資金繰り・投資・補助金を一体で設計することで、強く・持続する企業へと進化します。

そして、複雑な手続きや複数制度の連携をスムーズに行うためには、
行政書士・税理士などの専門家の伴走支援が、確実な成果につながります。

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